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子育て支援センターで夏祭り 与那国 「あがみパーク」 遊びいろいろ、保護者も夢中


子育て支援センターで夏祭り 与那国 「あがみパーク」 遊びいろいろ、保護者も夢中 ヨーヨー釣りを楽しむ子どもら=7月12日、与那国町子育て支援センター「あがみパーク」
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 【与那国】与那国町子育て支援センター「あがみパーク」で7月12日、夏祭りが開催された。現在休所中の久部良保育所を活用して、昨年10月3日に同町の子育て支援センターが開設された。町内に住む未就学児とその保護者を対象に週3日開所している。
 センターの愛称に用いられている「あがみ」は、与那国方言で「こども」の意。利用者らに呼びかけて公募し、「こどもたちに楽しんで遊んでもらう場所になるように」との願いを込めたこの名が選ばれた。
 毎月、季節に応じた取り組みや、保護者を対象にしたヨガ教室などが行われている。通常、支援員1人が常駐しているが、夏祭りでは長寿福祉課の職員や母子保健推進員らが各遊びのコーナーを担当し、室内はいつもと違う雰囲気に。幼児たちはキョロキョロと部屋を見回し緊張の面持ちだったが、さまざまな遊びを体験し始めると、すぐに夢中で取り組んでいた。
 「お手製ワニワニパニック」では、1歳を迎えたばかりの子どもたちも、紙製のハンマーを片手に、ゆっくりと顔を出してきたワニの頭を、そっとたたいて真剣に取り組む様子が見られた。保護者からは「家に2人でいると出かける所が限られているので、つい子ども向けの歌番組ばかり見せてしまう日もある。こんなルールのあるような遊びは、まだできないと思っていた。こんな遊びもできるようになったと初めて知り、感心した」との声が聞かれた。ヨーヨー釣りや、お魚釣りなど、二つの部屋いっぱいにコーナーが用意され、親子で楽しむ光景も見られた。
 日本栄養士会の取り組みとして、栄養の話と栄養素充足率トップクラスの食品であるキウイが栄養士から振る舞われた。
 浴衣や甚平などを身に着け参加した子どもたち。保護者からは「子どもが楽しんでいたので、見ている方もうれしかった」との感想が多く聞かれた。 (崎元友紀通信員)