【名護】名護市立大宮中学校の1、2年の生徒13人でつくる「大宮中ピースフルメッセンジャー」は6日、横浜市立南中学校(神奈川県)のピースフルメッセンジャーの生徒とオンラインで平和学習した。南中の生徒が1945年5月の横浜大空襲や横浜市の米軍基地などについて発表した後、大宮中の生徒が発表内容や米軍基地問題などについて質問し、両校の生徒が他地域の戦争や平和について互いに見識を深めた。
南中と交流経験のある教諭が本年度から大宮中に赴任したことをきっかけに、平和や戦争について互いに学んだことを共有しようと両校の交流が始まった。
発表を聞いた大宮中の生徒からは「体験者が減ることで体験を聞く機会が少なくなっているがどう思うか」「今の沖縄の基地問題についてどう思うか」「横浜で米軍による犯罪や問題は起きているか」といった質問が出た。南中の生徒は沖縄の基地問題について「私たちは知識がないが、これからの修学旅行などでしっかり学んでいきたい」と答えた。
大宮中の新城姫羅(きら)さん(14)は「互いの地域の歴史について、生の声はインターネットで調べるよりも実感を持って感じられるのでより深く理解できた」と満足した様子だった。
互いの地域の戦争を学び合うことで自分ごととして歴史を捉え、若い世代から戦争を継承しようと、南中は3月、大宮中は6月にピースフルメッセンジャーを結成した。来年5月には修学旅行で沖縄を訪れた南中の生徒に、大宮中の生徒が沖縄戦について説明する予定。 (武井悠)
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横浜の生徒と平和学ぶ 名護・大宮中 オンライン 地域の戦争・基地問題発表
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琉球新報朝刊