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移住地で環境行政推進へ 那覇出身・島尻さん 青年海外協力隊員 「2年間学びたい」


移住地で環境行政推進へ 那覇出身・島尻さん 青年海外協力隊員 「2年間学びたい」 オキナワ村長から歓迎を受ける島尻まいさん(左)=オキナワ村役場
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 国際協力機構(JICA)青年海外協力隊員として、那覇市出身の島尻まいさん(23)がオキナワ第1移住地に到着した。オキナワ村役場の計画課に2年間勤務し、環境教育に携わる。ごみ問題に対する環境、社会経済の課題分析、地域住民と連携したごみの分別や減量などの支援にあたる。
 島尻さんは開邦高校を卒業後、台湾の私立総合大学・淡江大学に進学した。外交国際関係学を専攻し、政治・経済を学んだ。
 大学2年生の終わりに環境分野に就職することを決意した。サンゴの保護などに取り組む石垣島の非政府組織(NGO)団体でサンゴ調査の手伝いのほか、持続可能なライフスタイルや環境問題を発信するメディアで半年間、環境シンクタンクで半年間のインターンシップを経験した。
 「歴史的、政治的な要因で社会課題が多い沖縄に不安を感じていた」と話す島尻さん。新型コロナウイルスの感染拡大で台湾から2年間帰国できず、久しぶりに沖縄の海を飛行機から見た時に「守っていかなければ」と感じたという。
 「将来は沖縄の環境問題を解決したい。この2年間オキナワでたくさん学んで、目標に少しでも近づきたい。ボリビア人に対しての環境教育は未知の世界だけど、皆さんに環境に配慮するという考え方の種まきをしていきたい。絶えず学び続けて、ここに適したやり方を見つけたい」と抱負を語った。
 (安里三奈美通信員)