写経の時間　皆で集中　恩納村山田　西慶華書道教室

　【恩納】恩納村山田の西慶華（にしけいか）書道教室で７月１３日、２時間かけて「般若心経」を写経する催しが開かれた＝写真。１０人が参加し、筆だけでなく、鉛筆やボールペンなどを使用し、静まり返った教室で黙々と写経を進めた。西さんは「集中して書き上げることで心を清め、心の平安を保つことが狙い。みんなで時間を共有できている」と話した。
　緊張から解き放たれた後は親睦会も開かれ、話を弾ませた。うるま市石川から夫婦で参加した桑江要さん（６２）は「定年を機に昨年２月から２人で始めた。写経に集中していたら雑念がなくなり、あっという間の２時間だった」と話した。
　教室ができた１３年前からの生徒で、現在は師範の大出華揺さんは「普段は家事に追い回されゆっくりできない。久しぶりに写経の時間が持て幸せだ」と語った。会員たちは自己紹介など和やかなひとときを共有した。　（小山猛三郎通信員）