地域と連携した学校づくりを推進しようと、名護市教育委員会は1日、市内の教職員などを対象にした研修会「コミュニティ・スクールの推進は働き方改革のワンピース」を市中央公民館で開催した。研修は対面とオンラインで実施し、教職員や学校運営協議会委員など約250人が参加した。
研修会では、県教育庁働き方改革推進課の柴田義之さんと、千葉県や北海道の公立中学校で教頭や校長を務め、現在は文科省コミュニティ・スクール(CS)マイスターを務める森万喜子さんが講師として登壇した。
柴田さんは、よりよい教育を実現するためにも教員の働き方改革が必要だとして「学校と家庭、地域が一体となって、教員と子どものウェルビーイング(心身の健康や幸福)を向上させていきたい」と話した。
森さんは、自身が実践した、生徒が育てた野菜の販売会や料理教室など地域住民も参加できるイベントをCSの一例として紹介。「地域の現状はどこも違う。地域との対話を通して、課題を解決していかないといけない」と説いた。
研修に参加した教職員は「学校も家庭も地域も誰もが当事者となる仕組みがCSのキーワードだと感じた」などの意見があった。
(金城大樹)