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ダンスで長田区を元気に 夏フェスタ初開催 田場さん夫妻発案 1000人盛り上がる


ダンスで長田区を元気に 夏フェスタ初開催 田場さん夫妻発案 1000人盛り上がる 「ダンスを通して地域を盛り上げたい」と話す田場絵利子さんと茂雄さん=7月31日、宜野湾市の長田区公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【宜野湾】「ダンスを通して地域を盛り上げたい」。宜野湾市の長田区公民館で7月28日、「ゲットダウンサマーフェス」が初開催され、千人以上が来場した。中心となったのは同公民館で子どもたちにダンスを教えている田場茂雄さん、絵利子さん夫妻と、子ども育成会の仲本千賀子さんだ。コロナ禍で体験の機会が少なかった子どもたちに「夢を持ってほしい」と、新しい世界を届けた。
 ステージには県内から約150人のダンサーが集まり、会場を盛り上げた。ダンスステージの他、フリーマーケット、Tシャツ作りなどの無料体験コーナーもあった。
 大盛況となったサマーフェスについて、田場さんらは「地域の人がいないとできなかった」と感謝を伝えた。4月に発案し、急ピッチの準備となったが、青年会や婦人会の協力で実現できた。
 茂雄さんと絵利子さんは県内外でダンサーとして活躍する。2023年に茂雄さんの出身である沖縄に移り住み、24年1月から長田区公民館でダンススクールを開くようになった。
 絵利子さんは東京でダンススタジオを開いていた。「やってみたいけど、スタジオはハードルが高い」という声を耳にしたことがあり、絵利子さんは「ダンスの楽しさを伝えたい」と裾野を広げる活動に関心があった。地域の子どもたちと関わる中で、体験の機会や思い出づくりの場を提供したいと、今回のイベントを発案した。
 茂雄さんは「ダンスを通して人生が豊かになった。地元の子どもたちに夢と希望を見せられたらいい」と思いを込めた。今後も「地域の人と話し合いながら、毎年開催できたらいい」と意欲を見せた。 (金盛文香)