池本さん「世界王者目指す」　西原　ボクシング戴冠を報告

　【西原】西原町在住の女子ボクサー池本夢実さん（２８）が６日、町役場に崎原盛秀町長を訪ね、７月に中城村民体育館で開かれたアジア太平洋女子ライトフライ級王座決定戦で勝利し、王座を戴冠したことを報告した。所属する琉球ボクシングジムの仲井眞重春会長も同席した。池本さんは「目標の世界王者を目指して、頑張りたい」と表情を引き締めた。
　池本さんは、静岡県出身。琉球大学教育学部への進学で２０１５年に来沖し、以後西原町内に住み続けている。卒業後は警察官になり、現在は那覇署に勤務しながら、世界王者を目指す。これまで得たファイトマネーは、こども食堂の運営団体や、県交通遺児育成会に寄付してきた。
　崎原町長は、アジア太平洋王座決定戦が池本さんにとって初のＫＯ勝利だったことに触れ、「子どもたちのために寄付をするなど、優しい性格だから、今までＫＯできなかったのだと思う。（池本さんの）バックアップ体制を、町でも作っていきたい」と話した。　（藤村謙吾）