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不審者への対処学ぶ 読谷、御菓子御殿で訓練


不審者への対処学ぶ 読谷、御菓子御殿で訓練 不審者役を取り押さえる嘉手納署員ら(御菓子御殿本店提供)=29日、読谷村宇座の御菓子御殿本店
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 【読谷】読谷村宇座の御菓子御殿本店と嘉手納署は7月29日、同店で不審者対応訓練を実施した。不審者侵入時の初動対応の習熟と防犯意識の高揚を図った=写真(提供)。また、「子ども110番の家」として同店のほか、系列店の菓子工房樹々大木店とおかしのJolie Kikiに委嘱状を交付した。
 訓練は御菓子御殿本店に刃物を所持した不審者が侵入する想定で実施された。不審者が隠し持っていた刃物を取り出したため、店員は他の客を避難させ、距離を取った上で、隙を見て110番通報する流れを確認した。
 店員役は同店の比嘉誠太店長、不審者役は同店販売本部の大城辰博さんが務めた。比嘉店長は「実際に刃物を向けられたら、動けなくなると思った。訓練を生かし、職員間で声かけや避難誘導など、連携して対処したい」と話した。
 嘉手納署生活安全課の玻座真哲生活安全係長は「警察官が臨場するまでの数分間を耐えることが大事だ。不審者が現れたら、身を守りながら冷静な判断をしてほしい」と述べた。(名嘉一心)