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向陽高生が補習教室 八重瀬・具志頭中生70人に


向陽高生が補習教室 八重瀬・具志頭中生70人に 中学生に勉強を教える向陽高生(手前右)=7月31日、八重瀬町立具志頭中学校
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 【八重瀬】八重瀬町立具志頭中学校(稲福政彦校長)で7月26~31日の4日間、県立向陽高校(玉木亨校長)の生徒による夏休み補習教室が開かれた。向陽高の生徒延べ約80人がボランティア講師となって中学生約70人に勉強を教え、高校生活の楽しさなども伝えた。
 向陽高生による補習教室は、学習の定着と進学の意欲を高める目的で10年以上前から開催され、コロナ禍を経て昨年復活した。中学生にとって地域の身近な先輩とのつながりを深める場にもなっており、教員を志望する向陽高生も多く参加した。
 高校生は中学生数人ずつを担当し、夏休みの課題や検定の対策本に取り組む中学生から質問を受けると丁寧に答えていた。
 具志頭中3年の新垣月菜さん(14)は「普段の授業と違ってマンツーマンで教えてくれるので、質問しやすい」と笑顔。志望する首里高の合格を目指し「夏休みは苦手な数学と英語を集中的に強化したい」と力を込めた。向陽高1年の渡久山二葉さん(15)は「教えることで自分の復習にもなる。表面的な理解ではなく、なぜそうなるのか深く考えてもらうように教えている」と語った。
 高校生活について伝える時間もあり、高校生は「課題が多くて大変だけど、行事はめっちゃ盛り上がって楽しい」「高校受験で推薦を受けるには検定の取得が大事。1年生からこつこつ頑張って」などと具体的に助言していた。 (岩切美穂)