【南城】週末農業や家庭菜園などの経験を通じ、将来的に持続可能な農業を目指しながら、南城市の農業における課題解決を担う人材を育成することを目的とした「なんじょう市民農業大学」(学長・古謝景春市長)が開講した。5日、南城市役所で行われた開講式に3期生15人が出席した。
開講式で古謝市長は「農業経営者の高齢化が進み、スマート農業の導入や農業分野でのイノベーションが期待されている。有意義な学びの時間にしてほしい」と述べた。
なんじょう市民農業大学では、全10回の講座やフィールドワークを実施。約半年かけて土づくりから野菜の栽培、収穫までを学ぶ。受講者自ら植え付け、収穫、管理を行う「農業実践プログラム」もある。10月から12月にかけて、知念山里にある畑でインゲンを栽培する。管理者の指示のもと受講生が日々の管理作業を行うことで実践的な農業を学ぶ。
高齢となった祖母の代わりに畑を運用したいと応募した自営業の與那嶺隆也さん(36)は「栽培の方法など学んでいきたい」と意気込んだ。 (普天間伊織)
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「市民農業大学」が開講 南城、3期生15人、半年間
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琉球新報朝刊