有料

児童ら思い思いに絵画挑戦 名護で教室 比嘉さん、仲地さん 色作り、テーマ指導


児童ら思い思いに絵画挑戦 名護で教室 比嘉さん、仲地さん 色作り、テーマ指導 講師の仲地静香さん(中央)と共に、作品を披露する高学年クラスの児童ら=3日、名護中央公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護】名護市内の小学生を対象に、夏休みの絵画講座が7月29~8月3日にかけて、市中央公民館で開かれた。低学年クラスは比嘉佳吾(けいご)さん(24)、高学年は仲地静香さん(47)が講師を務め、参加した児童らはテーマの選び方や色の作り方などの技術を学んだ。
 低学年対象の講座は7月29、30の両日と8月1日に開かれ、17人が参加した。講師の比嘉さんから絵の具の使い方を学んだ後、感動した気持ちをワークシートに書き出し、今回取り組む絵のテーマを考えた。児童らは活発に意見を述べたり、絵を描いたりしながら、他校の児童との交流も楽しんでいた。
 名護小2年の與那覇陽希(はるき)さん(8)は「夏まつりで家族と見た花火を描いた。細かく塗るのが難しかったけど、楽しく描けた」と話した。
 高学年対象の講座は7月30、31の両日と8月3日に開かれ、13人の児童が参加した。初回はオクラの写生を通し、絵の具を混ぜて複雑な緑色の表現に挑戦。その後、絵の具やクレヨンを用いて作品の制作を始めた。講師の仲地さんは教室を回りながら、色の作り方や重ね方、筆の動かし方などを一人一人の絵に合わせてアドバイスした。
 名護小5年の田仲琉愛(るな)さん(10)は、西表島のカンムリワシを描き「先生に構図を教えてもらったのが良かった。カンムリワシを真ん中に描くと狭く感じるけど、端に寄せるとかっこ良くなった」と、完成した絵の制作を振り返った。
 仲地さんは「名護には絵を学べるところが少なく、それぞれのいいところを伸ばしたいと思い講座をやってきた。子どもたちに教えながら、絵を描く人として、自分も学びがある」と話した。 
  (荒﨑彩子通信員)