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津堅小中生と「ビティ島応援会」 島の未来へ意見交換


津堅小中生と「ビティ島応援会」 島の未来へ意見交換 ビティ島応援会と、地域の未来について意見交換した津堅小中の児童生徒ら=6日、うるま市勝連の津堅小中
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【津堅島=うるま】うるま市の津堅小中学校(當銘剛校長)で6日、島の子どもたちの暮らしを応援する地域団体「ビティ島応援会(赤嶺清代表代行)」と、児童生徒7人が地域のさまざまな気づきや未来について意見交換を行った。2017年に結成された応援会は、子どもたちに「夢と希望と勇気・自信をもってもらうこと」を目的に、これまでも運動会や卒業式、校舎内の草刈り、クリスマスプレゼント会や音楽会といった活動を積極的に行い、島の子どもたちの暮らしに寄り添ってきた。
 会の結成当時21人いた児童生徒は現在9人となり、小学校3年生以下はいない。今回の意見交換会では、生徒会長で中学3年の宮城愛兎さんを中心に、子どもたちから「アギ浜の漂着ごみが多い」「野良猫が繁殖している」「街灯が少ない」などの意見があり、ビーチクリーンの実施や、看板の設置など対応策も話し合われた。さらに、生まれ島への関心にもつなげてもらいたいと、島探検を実施する案も出た。参加した中学2年の前田場ロイさんと中学3年の仲村羚愛さんは、「人が優しく治安がいい」「親しみやすい島の人と、船から眺めるきれいな海が好き」と、それぞれ島への思いを語った。
 子どもたちとの対話を経たビティ島応援会の参加者は「子どもは津堅島の宝。暮らしの基礎となる学校の存続に向け、地域や自治会、行政とも意見交換を行い、関心を広げたい」と活動の継続に意欲を見せた。
 (石川優子通信員)