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合唱団 再会の九州大会へ 仲井真小 バス運転手と交流温め


合唱団 再会の九州大会へ 仲井真小 バス運転手と交流温め 第91回NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)沖縄県コンクール・小学校の部で金賞を受賞した仲井真小学校合唱団の団員ら=6日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール(同合唱団提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【那覇】「九州でまた会える」と歓喜に沸き、合唱の練習に励んでいるのは那覇市立仲井真小学校(與那嶺美奈子校長)合唱団の団員たちだ。今月、合唱コンクールの二つの県大会で金賞に輝き、九州大会出場の切符をつかんだ。九州大会への出場を喜ぶと共に、団員を励まし応援してくれているJR九州バス博多支店のドライバー、居福寛之さん(44)との再会も楽しみにしている。
 団員と居福さんとの出会いは約2年前。2022年9月に大分県で開催された合唱コンクールの九州大会に同団が出場した際、福岡空港からバスの運転を担当したのが居福さんだった。
 団員らは居福さんの優しい言葉や励ましの言葉に力をもらい、見事全国大会出場を果たした。居福さんは、子どもたちが歌う姿を一目見たいと大阪で行われた全国大会の会場をサプライズで訪れた。その後、団員は居福さんにお礼の手紙を渡すなど交流を続けてきた。 
 今年2月には、居福さんが沖縄を訪れ、仲井真小学校を訪問した。団員らは応援し続けてくれている居福さんに感謝の思いを込め歌声を披露した。団員の中村多恵さん(6年)は、居福さんから「(練習前の清掃活動など)今までやってきた良いことは自分たちに返ってくる。結果につながる」と励ましの言葉をもらったと話した。
 同団は、4日に沖縄市で開催された第64回県合唱コンクール・小学校部門と、6日に浦添市で開催された第91回NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)県コンクール・小学校の部の両コンクールで金賞に輝いた。28日に福岡県で開催されるNコンのブロック大会、9月28日に宮崎県で開催される九州合唱コンクールに派遣される。
 比嘉千颯(ちはや)団長(6年)は「沖縄の代表としてみんなの思いを思いながら九州でも頑張りたい」と意気込んだ。
 中村頼(らい)副団長(6年)は「仲間を信じて心を一つに、全国大会の切符をつかめるよう頑張りたい」と力を込めた。九州大会に出場する団員に向けて居福さんは「今までやってきたことをめいっぱい出し切ってほしい」とエールを送った。 (中川廣江通信員)