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市民の防災意識向上へ講座 豊見城 中高生や20代 若きリーダー育成


市民の防災意識向上へ講座 豊見城 中高生や20代 若きリーダー育成 松田博之さん(中央)の説明を聞きながら、防災マップの自分の住んでいる場所にシールを貼る参加者たち=14日、豊見城市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【豊見城】市民が防災について学び、防災の知識と意識を高めてもらおうと、豊見城市は7月から毎月1回、市民を対象にした防災講座を開いている。8月14日の第2回の防災講座は「豊見城市を守る若き防災リーダーになろう!」と題して中学生や高校生、大学生、専門学校生、20代の若者を対象にした。
 同市防災マネージャーの松田博之さんが講師を務めた。参加者は、津波警報や注意報が発表された場合を想定し、ハザードマップ上で自宅の位置にシールを貼り、高台などへの避難方法を確認した。
 4月3日に発生した台湾付近の地震で津波警報が発表された際、市民がどのように避難したのかについても説明した松田さん。沿岸部以外にも、内陸部で一定の高さの海抜に住む市民も車で避難し、交通渋滞が多発したことを指摘した。
 松田さんは「ハザードマップを読み込んで自分が住む地域は(津波警報などの際に)避難する必要性があるのかなどを確認してほしい。地域を回って広報活動していかないといけない」と課題を話した。市内に13の自主防災組織があることに触れ「若い人の力が必要」と語った。
 気象や台風、地震に関するクイズや、1分以上の揺れを想定し机の下に潜り身を守る「シェイクアウト訓練」なども行った。講座終了後、上田小学校6年の上原樹夏(きな)さん(12)は「15秒くらいだと思っていたので、あんなに長い時間、揺れるのかと思った。(台風や地震のことで)知らなかったことが分かった」と話した。
 同市の防災講座は少なくとも来年3月まで毎月1回の頻度で予定している。第3回となる次回は9月26日午後3時からで、講師はFMとよみアナウンサーの平田千春さんが務める。
 (田中芳)