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重箱の食材 洋風にアレンジ 南城・津波古区 食育プログラムに4家族


重箱の食材 洋風にアレンジ 南城・津波古区 食育プログラムに4家族 切り分けた三枚肉や豆腐、ゴボウなどをピザ生地にトッピングする参加者=3日、南城市津波古公民館
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 【南城】南城市津波古区(宮城雄一区長)は3日、「重箱を知り尽くし食べ尽くす」をテーマにした公民館食育プログラム「ウサンデーランチを愉(たの)しむ会」を区公民館で開いた。区内の4家族15人が参加し、お供え物の食材を洋風料理にアレンジして食事を楽しんだ。
 昨年7月に与那原町の子ども会が重箱料理アレンジ教室を実施したことを知り、津波古区でもと公民館が企画。食材は与那原町内の法事料理専門店「あじ菜」が無償提供した。
 まず、重箱に込められた思いを知ってもらうため紙芝居「お供え物の重箱ってなあに?」を子どもたちに見せた。供え物のアレンジ料理は「グソーのあなたへの告白グラタン」「うちなーピザ」「楽園ポンチ」など。
 子どもたちはソースを塗ったピザ生地に三枚肉やかまぼこ、ゴボウなどを思い思いにトッピングし、焼き上がったオリジナルピザを笑顔で頰張っていた。
 あじ菜の奥浜成美さんは「供え物を子どもたちがなかなか食べないとの声を聞き、食べやすいように洋風料理を考えた」と説明した。宮城区長は「食を大事に楽しむことが公民館のモットー。いい機会になった」と話した。
 子ども3人と参加した山岸静蘭(せいら)さんは「初めての体験だけどとてもおいしかった。重箱に込められた思いも知ることができた」と喜んでいた。