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正武舘上原道場が全種目入賞 少年少女世界空手 3人優勝、金城樹佳さん連覇


正武舘上原道場が全種目入賞 少年少女世界空手 3人優勝、金城樹佳さん連覇 沖縄空手少年少女世界大会で上位に入った正武舘の子どもたち
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 【那覇】11、12の両日に宜野湾市のコンベンションセンターで開催された第2回沖縄空手少年少女世界大会で、剛柔流正武舘上原道場(那覇市、上原正也舘長)の選手が那覇手系の年齢別全5種目で、優勝や3位に入る活躍を見せた。中でも、少女Ⅰに出場した金城樹佳さん(金城中3年)は第1回大会に続く2度目の頂点。「稽古で練習した通りの形が打てた。高校生以上の部でも優勝を目指したい」と意欲を語った。
 沖縄空手世界大会は、伝統の継承と発展を目指し、15歳以上と14歳以下の大会を交互に開催している。今年は、世界17の国と地域から選手約1500人が出場し、首里・泊手系、那覇手系、上地流系、古武道(棒)の各部門で覇を競った。
 正武舘は3月に開かれた那覇手系の各種目予選を勝ち抜いた9人が本戦に出場し、全員が全5種目で16強以内に入り、3人優勝、2人が3位、3人が8強に入った。
 少年少女Ⅲを制した宇根蒼太さん(さつき小5年)は「今回の優勝で満足せずに、この後の大会でも勝つために、もっと体幹を強化して撃砕の練習量も増やしたい」と意欲を見せた。
 少年少女Ⅰの頂点に立った大浜愛結さん(金城小2年)は、東京であった第24回全国少年少女空手道選手権大会に出場し、大会前日の深夜に沖縄に戻った。十分なコンディションとは言えない中で結果を残し「うれしかった。これからも1位を取りたい」と笑顔を見せた。
 上原舘長は「競技空手だけでなく伝統空手でも入賞できたことに自信を持って、今後の稽古に励んでほしい」と子どもたちに期待を込めた。 (新垣梨沙)