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若い力で地域盛り上げ 今帰仁・平敷青年会 発足15年 23人、エイサーに躍動


若い力で地域盛り上げ 今帰仁・平敷青年会 発足15年 23人、エイサーに躍動 ウンケー日の初日の道ジュネーに向かう平敷青年会 =16日、今帰仁村平敷公民館前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【今帰仁】各地でエイサーの音が響く旧盆。今帰仁村平敷青年会は「躍動感と華やかさ」を追求し、演舞一つ一つに気持ちを乗せて踊ることをテーマに、今年は23人(太鼓10人、踊り手11人、地謡2人)の青年が集まる。発足15年目を迎える。
 15年前、村湧川区から指導を受けて3~4人からスタートした。村内各区は、若者が少なくなり、コロナ禍の期間中に活動が途絶えたこともあって、青年エイサー団体が減少して頭を抱えている。
 平敷でもリーダーの人選に頭を悩ませていた。2年前に会長を務めていた與那嶺大輝さん(30)が「絶対に途絶えさせてはいけない」と思い、今後の地盤づくりのため今年4月に再び会長に就いた。兄の翔さん(33)は地謡を務め、姉なども裏方でサポートする。今回の道ジュネーでは、一人娘の奈歩ちゃん(3)も浴衣を身に着けかわいらしい踊りを披露し、観客から大きな拍手を受けた。
 今年は新たに6人のメンバーが加わり、帯やズボンなどの衣装も変えた。平敷区の橋本圭将区長は「あいさつをするなど礼儀も正しい。どこに出しても恥ずかしくない。とてもしっかりした良い青年たちばかりで大変頼もしく思う」と太鼓判を押す。
 與那嶺会長は「今後は区内はもちろん、今帰仁村全体を若い力で盛り上げていきたい。村内外でエイサーに興味のある方は一緒に楽しく活動しましょう」と、笑顔で活動への参加を呼びかける。
 今後もイベントなどでのエイサーの出演や、ハーリー大会や村陸上大会で区のために協力するという。エイサー好きを随時募集中で、今年8月からは練習風景や出演予定などインスタグラムで発信している。興味のある人はダイレクトメールでも対応する。
 伝統を守りながら新たな風を吹かせ、進化する今後の平敷青年会に期待が寄せられている。
 (新城孝博通信員)