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思い引き継ぎ募金継続 今帰仁・天底小児童会 能登被災地支援 地域にも呼びかけ


思い引き継ぎ募金継続 今帰仁・天底小児童会 能登被災地支援 地域にも呼びかけ 旧児童会が募金活動を始めた時の様子=1月18日、今帰仁村立天底小学校職員室前(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【今帰仁】今帰仁村立天底小学校(我那覇隆校長)は今年1月の能登半島地震の被災地を支援しようと、2023年度の旧児童会を中心に募金活動を始めた。その思いを新たな児童会が引き継ぎ、7月20日まで続けた。同小は2度に分けて、総額9万4253円を琉球新報北部支社に寄付した。
 これまで村内の小中学校が募金活動を行っていた。天底小は状況を確認しながら活動を始めた。
 最初は校内で募金活動を始め、子どもたちの手で集めた2万6844円を3月4日に同支社に寄付した。
 その後は地域に呼びかけ、校区内の8字の公民館に旧児童会が提案したドローンを使って撮影した人文字の写真をはったオリジナル募金箱を作り各公民館に設置してもらった。
 募金した人には、天底小のシンボル「学者ガジュマル」の写真がラミネートされ、全児童がチバリヨーや命どぅ宝など一言コメントを書いた「しおり」のお返しをした。
 地域からの募金額は6万7409円に上り、これを8月5日に琉球新報北部支社に託した。寄付額は、校内で集めた分を合わせ総額9万4253円となった。
 校内では職員室前にまだ手作りの募金箱が設置されている。我那覇校長は「能登半島が復興するまでまた、児童が忘れてしまわないように校内での募金は継続していきたい」とコメントした。 (新城孝博通信員)