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草木染め ハンカチ鮮やか 伊江・西江上子ども会 身近な植物使い


草木染め ハンカチ鮮やか 伊江・西江上子ども会 身近な植物使い 染め上げたハンカチを手に記念撮影する西江上子ども会=3日、西江上公民館(西江上区提供)
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 【伊江】伊江村の西江上子ども会は3日、西江上公民館で草木染め体験を行った。幼稚園児から6年生までの親子合わせて60人ほどが参加した。
 講師は田仁省吾さん。地域おこし協力隊の1人として4年前に伊江島に赴任。ハイビスカス園で、花の販路拡大や園のPR活動に携わった。自然布織り作家で革製品作家、縫製職人、手染め作家、手織りアクセサリーなども制作している。
 この日は、ハンカチを身近にある草花、フクギの葉、月桃、城山のコケで染め、色の出方を観察した。田仁さんの説明の後、3グループに分かれ作業に取りかかった。1枚ずつ配られた豆乳につけたハンカチを折り、ゴムで縛り、水でぬらし、染め液に入れ40分煮る-などの工程を楽しんだ。子どもたちは、輪ゴムを止める作業に苦戦していたが、実際に染め上がりを見て、「こんな模様になるんだ」と驚いたり、「いいねぇ」と褒め合ったりした。
 子ども会会長の知念慶希さん(西小6年)は「一人ひとり、結んだ輪ゴムの位置で模様が違っていて面白かった。説明を聞く時おしゃべりをしていた人がいたのが課題点で、良かった点は色付けする時のみんなの表情が楽しそうだった」とリーダーとしての感想を述べた。
 田仁さんは「島に自生している植物で染めることで、島の自然に興味が湧くと思う。島には物作り体験が少ないのでそれを楽しむ機会ができて良かった」と話し、「観光に来た方々へも物作り体験教室ができたらいい」と語った。
 参加した保護者から「田仁さんが、まだ青い染料になる草花を探せていないという話をしていたので、見つけたい」という感想もあった。 (知念光江通信員)