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見せた「高速唐船ドーイ」元力士チョンダラーが側転も 全島エイサーで名護・伊差川青年会に拍手喝采 沖縄


見せた「高速唐船ドーイ」元力士チョンダラーが側転も 全島エイサーで名護・伊差川青年会に拍手喝采 沖縄 自慢の「高速唐船ドーイ」で会場を沸かせる名護市伊差川エイサー=25日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

【沖縄】沖縄市のコザ運動公園陸上競技場で25日に閉幕した、沖縄市市制50周年記念・第69回沖縄全島エイサーまつり(主催・同実行委員会=沖縄市、琉球新報社、沖縄テレビ放送、沖縄市観光物産振興協会、沖縄市青年団協議会)に北部から唯一、名護市伊差川青年会(上原崇裕会長)が出場した。同日の本祭で堂々、大トリから4番前の出演。自慢の「高速唐船ドーイ」や高速旗頭回し、チョンダラーによる高速チョンダラー回しといったスピード感のある技で、喝采をさらった。

 同青年会の本祭出場は21年ぶり。青年会創立からは31年を迎えており、上原会長(29)は「先輩から気持ちを受け継いできている。代が次に移るたびに、去年より今年、今年より来年と伊差川を盛り上げていきたい」と意欲を語る。

 伊差川エイサーの特徴はきれのあるばちさばきや代々続くへーシ、そして羽地独特の演目を使うことだ。本祭でも「パニージパニージ」を演舞した。

名護市伊差川青年の演舞を終えて笑顔を見せる元力士「浪満」のチョンダラー、川畑六満さん(右)ら

 高速チョンダラー回しや柔軟な身体を生かした側転で会場を沸かせたチョンダラー歴1年の川畑六満(むつみ)さん(23)。北部農林高を経て「浪満(ろまん)」のしこ名で大相撲の立浪部屋に所属し、幕下43枚目まで番付を上げたが、けがで去年引退した。本祭出場に「日曜日(最終日)に地方団体で後ろから4番目ができるって、やっぱり先輩たちはすごい」と喜ぶ。チョンダラーにはあまりいないドラえもんのメークがとても似合う顔で、「エイサーは沖縄の大切な伝統文化。これからの世代に伝えて伊差川、名護市を盛り上げたい」と話した。

 「北部でもエイサーを盛り上げてるよと知ってほしい」と語る上原会長。中南部でのイベント出演を契機に、「伊差川のファンになってもらって、来月の名護市の青年エイサー祭りにも来てほしい」と北部エイサーを推していく。

(石井恭子)
  >>まつりの様子は「沖縄全島エイサーまつり」の公式Youtube アーカイブで視聴することができる。
伊差川青年会の演舞は4:57:40~ころ。