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身近な植物を絵の具に 東・山と水の生活博物館 親子連れ12人挑戦


身近な植物を絵の具に 東・山と水の生活博物館 親子連れ12人挑戦 宮城葉月さん(左)から身近な植物を使った絵の具づくりについて学ぶ講座の参加者ら=10日、東村立山と水の生活博物館
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 【東】東村立山と水の生活博物館で10日、夏休み講座「植物から絵の具をつくってみよう!」が開かれた。職員の宮城葉月さん(23)を講師に、親子連れなど12人が参加。博物館周辺の植物を採取し、絵の具作りを体験した。
 講座を企画した宮城さんは、子どもの頃から自然の中でいろんな遊び方をしてきたという。その経験が、身近な自然を生かして絵の具を作ろうという発想につながった。講座では、外来種や毒のある植物の取り扱いについても注意喚起するなど、自然で遊ぶときの心得も伝えた。
 参加者は植物を煮詰めて、ろ過や乾燥の工程を経て粉末にした。その後、粉末を溶かして絵の具を作った。今回使用した植物はハイビスカス、バタフライピー、フクギの3種類で、それぞれ鮮やかな紫、緑、黄の色に変化した。完成後、作った絵の具で塗り絵を楽しんだ。
 参加した石井智悠(ともはる)さん(9)は「先生から意外な色になると聞いて、赤いハイビスカスがオレンジか黄色になるかなと予想していた。予想は外れたけれど、楽しかった」と、満足そうに塗り絵を眺めた。宮城さんは「植物から絵の具を作るのは大変だけど、自然で遊べる方法はいっぱいある。楽しんでもらえたら」と笑顔で語った。(山本真知子通信員)