イオンモール沖縄ライカム近くに店を構える「ペリペリチキン」。店内には店主の仲地勇人さん(38)が試行錯誤を重ねた特製ソースが並ぶ。ソースに合うのが看板商品のペリペリチキン(ハーフサイズ1000円)とチキンオーバーライス(Sサイズ500円)だ。
ペリペリチキンは、自家製マリネに2日間漬けたチキンをオーブンで油を落とし、直火グリルで仕上げる。皮はカリっ、肉は引き締まってジューシー。特製ソースを加えると肉のうまみが増す。
特製ソースはトマトをベースに十数種類の調味料を配合。辛さが苦手な人でも食べられる「マイルド」と、ピリッとするが後味さっぱりの「スパイシー」の2種類がメインだ。スパイシーは日本野菜ソムリエ協会の調味料選手権で入賞を果たした。「家庭でも楽しんでほしい」との思いから持ち帰りもOK。「ギョーザやパスタ、幅広く合いますよ」と仲地さんも胸を張る。
チキンオーバーライスの肉は、米に合うように味付けを変えている。スパイスを入れ1日寝かせたライスに、肉のソースや酸味を利かせたホワイトソースが加わると、二度三度と味が変化していく。肉、ライス、今度は両方と、スプーンが止まらない。
海外でフレンチシェフとして腕を振るってきた仲地さん。訪れた地でよく食したのが、幼い頃から好物のチキンだった。沖縄に戻り、チキンで勝負しようと決めた。二つの看板商品は世界各地でアレンジされ親しまれており、「僕らのメニューも沖縄の『新』ソウルフードになれば」と願う。10月はうるま市田場に2号店がオープン予定だ。
営業時間は午前10時から午後8時。第1水曜定休。北中城村ライカム403。電話098(989)6695。
(玉城文)