皮は「カリッ」肉は「ジューシー」 沖縄の新たなソウルフードに ペリペリチキン(北中城村)<うちなー味まーい>118 沖縄


皮は「カリッ」肉は「ジューシー」 沖縄の新たなソウルフードに ペリペリチキン(北中城村)<うちなー味まーい>118 沖縄 チキンオーバーライス(手前)やペリペリチキン(右)が人気メニュー。どちらも特製ソース(奥)を合わせて食べるのがおすすめ=2日、北中城村のペリペリチキン
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城 文

 イオンモール沖縄ライカム近くに店を構える「ペリペリチキン」。店内には店主の仲地勇人さん(38)が試行錯誤を重ねた特製ソースが並ぶ。ソースに合うのが看板商品のペリペリチキン(ハーフサイズ1000円)とチキンオーバーライス(Sサイズ500円)だ。

 ペリペリチキンは、自家製マリネに2日間漬けたチキンをオーブンで油を落とし、直火グリルで仕上げる。皮はカリっ、肉は引き締まってジューシー。特製ソースを加えると肉のうまみが増す。

 特製ソースはトマトをベースに十数種類の調味料を配合。辛さが苦手な人でも食べられる「マイルド」と、ピリッとするが後味さっぱりの「スパイシー」の2種類がメインだ。スパイシーは日本野菜ソムリエ協会の調味料選手権で入賞を果たした。「家庭でも楽しんでほしい」との思いから持ち帰りもOK。「ギョーザやパスタ、幅広く合いますよ」と仲地さんも胸を張る。

 チキンオーバーライスの肉は、米に合うように味付けを変えている。スパイスを入れ1日寝かせたライスに、肉のソースや酸味を利かせたホワイトソースが加わると、二度三度と味が変化していく。肉、ライス、今度は両方と、スプーンが止まらない。

 海外でフレンチシェフとして腕を振るってきた仲地さん。訪れた地でよく食したのが、幼い頃から好物のチキンだった。沖縄に戻り、チキンで勝負しようと決めた。二つの看板商品は世界各地でアレンジされ親しまれており、「僕らのメニューも沖縄の『新』ソウルフードになれば」と願う。10月はうるま市田場に2号店がオープン予定だ。

 営業時間は午前10時から午後8時。第1水曜定休。北中城村ライカム403。電話098(989)6695。

 (玉城文)

調味料選手権2021で入賞した特製ソースを手に笑顔のスタッフ=2日、北中城村のペリペリチキン