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認知症の症状・介護学ぶ 名護市が講演会、250人参加


認知症の症状・介護学ぶ 名護市が講演会、250人参加 第一興商の安次嶺勅成さんのかけ声で拍手をしたり手を上げたりする参加者ら=13日、名護市中央公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 大樹

 名護市は13日、認知症に関する知識を普及し、認知症予防へ興味関心を持ってもらう目的で、講演会を市中央公民館大ホールで開催した。20代から90代までの市民250人以上が参加し、市の認知症対策事業や認知症の症状、介護の方法などを学んだ。

 講演会は2部に分けて開催された。第1部ではカラオケ事業を手がける第一興商の安次嶺勅成さんが登壇。複数のことを同時に覚えて実行する「マルチタスクトレーニング」の実例として、3の倍数で拍手をし、5の倍数で立ち上がるアクティビティを紹介した。イントロクイズなどもして楽しみながらできる認知症予防もレクチャーした。

 第2部では、タレントの喜舎場泉さんが、認知症の母を介護していた時のことをコント形式で紹介。母に名前を忘れられたことや何度も電話がかかってきたことなど、介護をする中で体験した認知症の症状や介護する側の苦悩などを、笑いを交えて講話した。

 喜舎場さんは「頭の中にはしっかりしていた母がいるから、介護をしていてイライラすることもあった」と振り返り「少し見方を変えると毎日が面白くなると思う。認知症になったから駄目だということは絶対にない」と話した。

 (金城大樹)