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100年生きられたら 金盛文香(中部報道グループ)<ゆんたくあっちゃ~>


100年生きられたら 金盛文香(中部報道グループ)<ゆんたくあっちゃ~>
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 長寿への憧れはない方だった。老いは怖い。しかし敬老の日、新100歳の慶祝訪問取材で会った沖縄市の松本貞子さん(99)は「100年生きてきて一番良い日」と笑った。驚いた。「一番良い日」は更新し続けられるのか。もし長生きできるなら、良い日を更新できる100年にできるか。

 読谷村では戦争などで減少した、三線のさおに使われる「くるち」の植樹事業が進む。成長するのに必要な時間は100年。育った木で作った三線が音を奏でることは「平和な100年を意味する」と同事業実行委員会の平田大一さんは話す。世界を見れば戦争のない100年は既にかなわぬが、この三線の音色を私も聞きたいと思った。

 とはいえまずは健康に年を重ねねば。松本さんはこうも言う。「長寿は家系」。私の自信は失われつつあるが、目標くらいには据えておこうと思う。

私が書きました
金盛 文香 (読谷村、嘉手納町、北谷町担当)