有料

シェア自転車、町内すいすい 与那原で実証実験 渋滞緩和、健康増進狙う


シェア自転車、町内すいすい 与那原で実証実験 渋滞緩和、健康増進狙う 新品の自転車と記念撮影をする与那原町の照屋町長(中列中央)とスカイツアーズの篠田取締役営業本部長(同左端)=1日、与那原町観光交流施設シェアサイクルステーション
この記事を書いた人 Avatar photo 普天間 伊織

 与那原町がシェアサイクル事業の実証実験を開始し、初日の1日、与那原町観光交流施設シェアサイクルステーションで出発式を開いた。

 町内の民間施設や公共施設8カ所にステーションを設置する。国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」を通して、相互乗り入れが可能になる。利用者はアプリを操作し、手軽に自転車を利用できる。利用料は15分100円、12時間1800円。

 アプリの利用者数は約370万人で全国9千カ所以上にステーションがある。沖縄県内には約200カ所設置され、600台以上の自転車が稼働している。導入で渋滞の緩和や町民の健康増進、観光客の広域移動が期待される。実証実験は2027年3月31日まで約3年間実施する。

 自転車の設置、管理を担うスカイツアーズの篠田太助取締役営業本部長は「すでに設置されている那覇市や、隣接する西原町などとの往来が活発になるはずだ」と自信を見せた。

 与那原町などで構成する東海岸地域サンライズ推進協議会が推進しているサイクルツーリズムを通じて、観光振興にもつなげる狙いだ。照屋勉町長は「車だけではなく多様な移動手段を選択できる。自転車で町内を散策することにより文化財など町の魅力の再発見にもつなげたい」と述べた。

 (普天間伊織)