オールスタードリームマッチ秋の祭典(石川闘牛組合主催、琉球新報社共催)が27日午後1時から、うるま市石川多目的ドームで開催される。入場料は男性2500円、女性2千円、中高生千円、小学生以下無料。注目のシーの1番は、闘牛ファン必見タイトルマッチさながらの清建設工業黄金と友羽総業八宝の激熱のカードが実現。その他にも封切特番の若手注目株の榮龍心と剛毅花形の対戦やシーの5番ニブラと闘剣の速攻対決、シーの3番大進基赤宝と強襲荒虎の大型牛による荒技対決なども見逃せない戦いになるだろう。
清建設工業黄金(元・貴時幸龍)は、2018年のデビュー戦こそ闘将白虎に敗れたが、そこから3連勝したのち、戦いの場を徳之島に移した。移籍後も連勝の勢いそのままに強豪牛を撃破し、白星を三つ重ねると再び沖縄へ戻ってきた。沖縄復帰戦で、剛毅を5分弱で破り、次戦では現中量級王者・心美花形(闘勢神玖)に体格差をものともせず8分33秒で勝利している。
対する友羽総業八宝(元・基山八宝)は、闘牛通ならその名を知らぬ者などいないと言っても過言ではない。デビューからわずか2戦目で中量級王座に挑戦しタイトル奪取に成功すると、そこから王座陥落まで6度の防衛を果たし、群雄割拠の徳之島において一時代を築いた実力牛だ。先月には不戦勝ながら沖縄初戦を飾っている。実質的には今大会が昨年10月に閻覇に敗れて以来1年ぶりの復帰戦となる。
ツキワリやカケ技を得意とし守備にも定評がある清建設工業黄金と、多彩な技と強靭(きょうじん)な首力で勝ち試合はすべて10分以内で相手を圧倒してきた友羽総業八宝が、互いの意地をかけて雌雄を決する。
※注:大進基赤宝の「基」は、△の中に「基」
(平川智之通信員)