うるま市(中村正人市長)は13日、東京都文京区(成澤廣修区長)との友好都市協定の調印式を市内の勝連城跡で開催した。市と区はこれまで、市内の中高生が出演する現代版組踊「肝高の阿麻和利」の東京公演のほか、区内の中学生がうるま市を訪問する「平和特派員」事業を通して交流を深めてきた。協定締結を機に、教育や文化、特産品販売をはじめとした経済振興、防災分野などでさらなる交流深化を図る。県内の自治体が東京23区内の自治体と友好都市協定を結ぶのは初めて。
市は2023年4月に「感動」をテーマに県内外へうるまの魅力を発信する「感動産業特区」宣言をした。関連イベントとして文京区の文京シビックホールで肝高の阿麻和利が披露されたことを契機に、協定締結に至った。市と区共通の友好都市である岩手県盛岡市が同ホールでの公演に向けて両者を取り持ったこともあり、調印式には盛岡市の内舘茂市長も立会人として参加した。
中村市長は「うるま市の感動資源の数々を日本の中心部へ発信することにつながる」と意義を強調した。成澤区長は「両都市の交流、盛岡市を含めた三つの都市の連携に力を貸してほしい」と話した。
(梅田正覚)