【渡嘉敷】渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家が主催する「美ら島サンゴ大作戦」が10月12日から2泊3日の日程で同本館やキャンプ場(渡嘉志久ビーチ)、同村アリガー海岸、渡嘉敷区集落史跡などで開催された。「“自分の視点”からサンゴ礁とのかかわりを考える」をテーマにした環境教育事業で、県内の小学5年生から中学生まで24人が参加した。
参加者は、慶良間諸島国立公園に指定された渡嘉敷島海域で、シュノーケリングによるサンゴ観察や専門家によるレクチャーの受講などを通して海の魅力や人間とのつながりを理解し、生物多様性や環境問題などについて学んだ。講師は北谷町のNPO法人海の自然史研究所の森有紀子さん、座間味村阿嘉島のさんごゆんたく館の谷口洋基館長が務め、交流の家職員、同所ボランティアが指導補助を行った。
シュノーケリングの基礎技術を習得後、渡嘉志久ビーチ湾内やアリガー海岸のサンゴの多様性、競争、病気、白化現象などの観察とサンゴの美しさを体感した。講師によるサンゴとサンゴ礁に関する講義、サンゴ骨格観察、カードゲームによるサンゴの生存戦略と、環境変化から受ける影響などを学んだ。また、地元ガイドと渡嘉敷集落のサンゴ石灰岩の村指定文化財「根元家の石垣」や民家の石垣などを巡り、島のサンゴ礁による恩恵について体感した。
最終日は参加者それぞれが体験した感想や疑問点などをまとめ発表した。親泊祐奈さん(沖尚中3年)は「サンゴの生態やサンゴの恵みをみんなに伝え、環境保全活動に取り組んでみたい」、兼次優輝さん(普天間小6年)は「昔から島の人々の暮らしはサンゴの恵みを受けて生活していることが分かった」と、感想を話した。
(米田英明通信員)
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海の魅力や環境学ぶ 渡嘉敷で「サンゴ大作戦」
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琉球新報朝刊