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沖縄SV、岡崎とドロー 伊集院、泥くさく同点弾 JFL


沖縄SV、岡崎とドロー 伊集院、泥くさく同点弾 JFL
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは9日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでFCマルヤス岡崎(愛知)と対戦し、1―1で引き分けた。通算成績は2勝13敗4分けの勝ち点10で順位は最下位の15位のまま。前半は互いに攻めてゴールに迫ったが無得点で折り返した。

 後半は16分に先制点を奪われたが、30分にFW伊集院雷が頭で決めて同点に追い付いた。次戦は17日、大阪のたまゆら陸上競技場でFCティアモ枚方と対戦する。


沖縄SV―FCマルヤス岡崎 後半30分、同点ゴールを決めて喜ぶ伊集院雷(右)ら沖縄SVの選手たち=9日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城三太撮影)

 前半、互角の駆け引きで粘り強さを発揮した沖縄SVは後半16分、カウンターから守備を切り崩されて先制点を奪われた。

 ここからチームの窮地を救ったのがFW伊集院雷だった。30分、松下大祐の右クロスに泥くさく食らいつき頭で押し込む。「チームに加わって得点がなく、久々のゴールで気持ちよかった。苦しい状況で自分が決めるんだという強い気持ちでピッチに立った」と流れを変える意地の得点だった。

 その後も攻勢をかけ、伊集院がハーフラインからボールを奪い、足の速さを生かした気迫のドリブルでシュートまでいく惜しい場面もあった。1カ月のリーグ中断期間を挟み、チーム内でコミュニケーションを深めた結果が表れた。

 先発出場の飯島翼は「相手を引きつけてのパスや、ためをつくって周りを生かすプレーで他の選手のプラスアルファの力を引き出したかった」と豊富な運動量で貢献。「感覚的にも良かった」と手応えを口にし、後半20分の交代に「もうちょっと出たかった」と貪欲さも見せた。「失点はずっと課題だが、チーム久々の得点で引き分けはプラスに捉えている。チームの雰囲気は良くなっている」と一丸で勝ち点積み上げを目指す。

 (大城三太)