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沖縄SVが今季3勝目、12戦ぶり勝ち星 山田の先制点を守り切る


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 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは17日、大阪のたまゆら陸上競技場でFCティアモ枚方(ひらかた)と対戦し1―0で粘り勝ちした。5月の第9節以来、12戦ぶりの勝利で今季3勝目を手にした。通算成績は3勝13敗4分けの勝ち点13で順位は最下位の15位のまま。

 前半は主導権を握り、ほとんどの時間帯を敵陣でパス回ししながらプレーした。得点の機会をうかがったがゴールはなかった。カウンターを受けてもいち早く守備陣が戻って危機を防ぎ、0―0で折り返した。後半は5分、右からのクロスをFW山田雄太がDF2人にマークされながらも頭で押し込み先制点を奪った。その後は中盤で激しい競り合いが続いたが、粘り強い守備で攻撃をはね返し1点を守り切った。

 次戦は10月1日、新青森県総合運動公園球技場でラインメール青森と対戦する。


沖縄SVーFCティアモ枚方 後半に先制点を決めてチームに勝利をもたらした沖縄SVの山田雄太=17日、大阪府のたまゆら陸上競技場(沖縄SV提供)
沖縄SVーFCティアモ枚方 後半に先制点を決めてチームに勝利をもたらした沖縄SVの山田雄太=17日、大阪府のたまゆら陸上競技場(沖縄SV提供)

 今季3勝目、12戦ぶりとなる勝ち星に選手たちの表情は生き生きと輝いていた。後半5分にFW山田雄太が貴重な先制点をたたき込み、守備で踏ん張って虎の子の1点を守り抜いた。

 前半はパス回しが機能し、完全に試合を掌握した。あとは得点するのみだった。しかし、その1点が遠かった。前半終了間際に中央からのフリーキックを与えてしまったが、GK名良橋拓真が鋭い軌道のキックにうまく反応し、ファインセーブ。無得点で折り返した。

 後半に1点を奪ってからさらに勢い付いたが、終盤にいくにつれて激しいボールの奪い合いが加速していった。それでも選手間のスペースをコンパクトに保ち、1人が抜かれても次の選手がボールを奪いにいき、連動した守備で相手の攻めを封じた。

 これまで内容が良くても引き分けたり、1点差での惜敗があったりと、もがき苦しむ結果が続いた。前節の引き分け、今節は内容を伴う勝利を得てチームに新たな活気が生まれた。

 途中交代の選手を含め、チームとしてまとまりを見せ始めており、残り試合の戦いから目が離せない。

 (大城三太)