サッカーの明治安田J3第31節第1日の14日、FC琉球は岩手県のウエスタンデジタルスタジアムきたかみでいわてグルージャ盛岡と戦い、2―2で引き分けた。通算成績は10勝15敗6分けの勝ち点36。順位は17位のまま。
琉球は立ち上がりから自陣でボールを回してボールを支配した。縦のロングパスやサイドからのセンタリングなど多彩な攻撃で好機を作り、前半14分に先制点を奪った。後半は立ち上がりから盛岡が攻撃を重ね、7分に同点にされた。20分に琉球はコーナーキックから2点目を奪うも、試合終盤の42分にミドルシュートを決められた。
次戦は21日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでFC今治と対戦する。
(2)ウエスタ(琉球1勝1分け)
岩手 12勝7分け12敗(43)
2―2(0―1,2―1)
琉球 10勝6分け15敗(36)
▽得点者 【岩】 李栄直(1)藤村(2)【琉】 福村(2)金崎(1)
▽観客 1429人
立ち上がりからボールを支配し、センタリングやロングパス、ワンツーなど多彩な攻撃を見せたFC琉球。前半14分、守備裏に走り込んだDF福村貴幸が縦のスルーパスを受け、左足でシュート。先制点を決めた。その後も金鍾成監督が導いたJ2昇格時を彷彿(ほうふつ)させる「超攻撃的」なサッカーで攻め立てた。
だが、後半に歯車が狂った。後半は立ち上がりからカウンターを浴び、防戦を強いられた。流れを失って7分に失点。ボールを回して攻撃を仕掛けるが、決定機につなげる最後のプレーで精細さを欠いた。
コーナーキックでDF金崎夢生がシュートして2点目を奪うも、後半42分にミドルシュートを決められた。試合を通じて琉球は10本のシュートだったが、盛岡は13本。盛岡は後半だけで12本もシュートを放った。
前半は相手の攻撃にピッタリと張り付く粘り強い守備が見られた。後半にペナルティーエリア外からの2本の強烈なシュートに沈んだが、危なげなく守備ができている場面も多かった。勝ち点1を収穫とし、次節でホーム2連勝を期す。
(古川峻)