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アスティーダ快勝、ホーム開幕戦で白星 吉村、強烈フォアで勝利決める


アスティーダ快勝、ホーム開幕戦で白星 吉村、強烈フォアで勝利決める 琉球―金沢 第4マッチシングルス、ポイントを奪いガッツポーズする琉球の吉村真晴=21日、那覇市民体育館(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは21日、那覇市民体育館でホーム開幕戦を戦い、金沢ポートに3―1で勝利した。7勝2敗で勝ち点を23に伸ばした。3連勝とし、順位は首位のまま。第1マッチダブルスは、有延大夢・濵田一輝がチョ・スンミン・五十嵐史弥に1―2で惜敗した。第2マッチシングルスは徐晨皓(ジョ・シンコウ)が3―2でチョに競り勝つと、第3マッチシングルスも周雨(シュウ・ユウ)が薜大斗に3―0で快勝した。第4マッチシングルスは吉村真晴が3―1で田中佑汰に勝利し、勝負を決めた。次戦は22日正午から、那覇市民体育館で岡山リベッツと対戦する。


 最終第4ゲーム10―9のマッチポイントの場面、アスティーダの吉村真晴は決めどころのフォアドライブを外し、「これをミスるか」と思わず笑みをこぼした。追いつかれたが、「笑みは自信があることの裏返しだった」。次の得点を奪った側が勝利する場面で、吉村はサーブからの強烈なフォアドライブで勝利を決めた。何度もガッツポーズを見せ、ホーム開幕戦の勝利を祝った。

 第4マッチの相手は9月のアジア選手権で世界ランク2位の王楚欽を倒し、勢いに乗る田中佑汰だ。「僕が決めるしかない」と臨むが、1ゲーム目は凡ミスが目立ち、あっさり落とした。「どうすればいいか分からないまま嫌な流れになった」

 だがここからベテランが試合巧者ぶりを発揮する。2ゲーム目は回転が分かりづらい「アップダウンサーブ」で田中を翻弄(ほんろう)。田中の得点源だった回り込みフォアドライブもさせず、第2、第3ゲームともに危なげなく奪った。張一博監督は「悪い流れを早く立て直すところがやはりプロだ」とたたえた。

 22日は岡山リベッツとホーム戦を戦う。吉村は「互いに世界選手権の団体戦のようなレベルになるが、自分がエースだと自覚している。僕が勝てばチームが勝つ」と自信をのぞかせた。

 (古川峻)


ダブルス連敗が課題

 張一博監督の話 吉村真晴は勝ってほしいところで勝ってくれる。ダブルスで負けが続いていることが課題だ。今回もチャンスはあったが、あと一歩のところで勝ち切れない。次戦もダブルスが大事になるだろう。