県高校新人大会は28日、各地で11競技が行われ、空手の男子形個人はコリンズ・ジョーダン・琉太(前原2年)、女子は具志堅あい(浦添2年)が1位に輝き、男子形団体は前原、女子は浦添が頂点をつかんだ。相撲は無差別級で山城咲武斗(さんと)(中部農林2年)、100キロ以上級で本村史音(同)がそれぞれ優勝した。重量挙げは男子61キロ級で桃原健昇聖(けんせい)(南部工2年)、女子49キロ級では大村朱音(沖縄工2年)が頂点に立った。レスリング男子個人戦は51キロ級で當銘彪之介(南風原1年)、92キロ級は岸本尚眞(北部農林1年)、125キロ級は嶺井元陽(北部農林2年)が制した。剣道は個人戦が行われ、男子は照喜名宙(そら)(嘉手納1年)、女子は島袋美々夏(みみな)(興南1年)がそれぞれ栄冠をつかんだ。
無差別級決勝は中部農林2年の山城咲武斗(さんと)が同級生の本村史音と向き合った。「立ち合いで勝負が決まる」と頭からぶつかったが、圧の強さは互角だった。頭を胸に付けられ、25キロも体重差がある本村に押し込まれたが、「相手の弱点は分かっていた」とひるまなかった。
2人は小学生の頃から勝ったり負けたりを繰り返してきた関係だ。本村のけがで久々の取組になり、「どれだけの圧力をかけられるか」と不安もあったが、いなせばバランスを崩しやすい癖は把握していた。
決勝は立ち合いで「左脇を締める意識ができていた」と得意の左手を差すことに成功。相手の押し込みを受け流し、「あとは自分の力だけだった」と左手で引き落とした。
団体と個人100キロ級と3冠を達成し、「キャプテンの重圧があったけど、自分のペースで相撲が取れた」と喜んだ。団体は4人全員が同級生だ。「3人の副キャプテンとみんなで強くなりたい」と切磋琢磨(せっさたくま)していく。
(古川峻)