横綱・照ノ富士など伊勢ケ浜部屋の力士ら12人が子どもたちと稽古する「わんぱく相撲交流会」が1日、奥武山公園・奥武山総合運動場「相撲場」で開催された。県内相撲クラブの子どもたち24人が参加し、力士がぶつかる衝撃音に「すげー」、素早いすり足に「かっこいい!」などと大はしゃぎしていた。
不動産業を営むAHC沖縄が主催。伊勢ケ浜部屋が沖縄で交流イベントを開くのは初めて。幕内力士5人を含む力士が四股やすり足、ぶつかり稽古など基礎練習に汗を流した。最後は聡ノ富士による弓取り式が行われ、子どもたちは息をのんで見守った。
照ノ富士は稽古に混じった子どもたちに気さくに話しかけ、助言していた。ぶつかり稽古では、100キロ以上ある力士を押しだそうと踏ん張る子どもに「もういっちょ」などと後押ししていた。
照ノ富士は沖縄の印象について、鳥取城北高3年の時に臨んだ美ら島総体のことを話し、「美ノ海関と一緒に優勝して家族と夜ご飯を食べた。大相撲で沖縄から活躍している。沖縄から彼のような次の関取が誕生してほしい」と話した。伊勢ケ浜親方は「みんな元気で明るく将来が楽しみだ。このような機会を今後も持ちたい」と今後の活動にも意欲を示した。
銘苅小6年の池田成さん(12)は「迫力がすごかった。テレビで見るのとは全然違った」とうれしそうに話した。ぶつかり稽古を真剣なまなざしで見ていた前田小6年の郡壱乃介さん(12)は「憧れの人に会えた。自分も強くなって横綱になりたい」と語った。
(古川峻)