有料

テラス、ホーム開幕戦へ弾み 今季初勝利 大阪に30ー29 ハンドJHL(3日の試合)


テラス、ホーム開幕戦へ弾み 今季初勝利 大阪に30ー29 ハンドJHL(3日の試合) 大阪ラヴィッツ―ザ・テラスホテルズ チーム最多の7得点を挙げたテラスの上地涼奈=3日、大阪府の四條畷市立総合体育館(サン・アリーナ25)(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 日本ハンドボールリーグ(JHL)女子のザ・テラスホテルズは3日、大阪府の四條畷市立総合体育館(サン・アリーナ25)で大阪ラヴィッツと対戦し、30―29で競り勝ち、今季初勝利を手にした。

 前半はお互いの堅守もあり、得点が伸びなかったが當山桃加の2連続シュートなどで、15―13で折り返す。後半に入ると一転してペースの速い攻撃で両チームともに得点を重ねる。テラスは大阪の2度の退場で数的優位に立った時間帯に得点を重ね、一時は6点差をつける。その後、大阪の5連続得点などで追い上げられ、同点に追いつかれるも、杉本七海が7メートルスローを決めて逃げ切った。大阪の東江華奈(浦添高―大阪体育大出)は3得点だった

 テラスは次戦、5日午後2時から名護市の21世紀の森体育館でプレステージ・インターナショナルアランマーレと対戦する。


 JHLに参戦してから2シーズン、リーグ戦で勝ちがなかった大阪ラヴィッツを30―29で下し、今季初勝利を手にしたザ・テラスホテルズ。ホーム戦を前に、弾みがつく1勝となった。

 前半からGK田口舞の好セーブが光った。大阪のサイドからの攻撃や一対一の場面でも冷静にセーブしたほか、木下真歩へのロングパスで速攻も決めた。

 後半になると、テラスはセットオフェンス、大阪はクイックスタートとタイプの異なる展開で得点を取り合う。大阪に退場者が出た時間帯は守備からボールを奪い、江藤美佳が無人のゴールにロングシュートを決めた。PVの中山朋華は相手速攻でテラスの守備が戻りきれない状況でパスカットし、攻撃の芽を摘んだ。攻撃では、ゴール前で相手にスクリーンをかけてコースをつくり、仲間の得点を手助けするなど攻守で活躍した。

 堅守や8選手が得点に絡むなど手応えも感じる試合となった。一方、5連続失点する場面もあり、東長濱秀作監督は「相手に流れがある時にどう断ち切るか」と課題も掲げる。5日には今季初のホーム開催もあり、東長濱監督は「対戦相手のやってくることも理解しているつもりなので、どのように止めるかだ」と次戦に目を向けている。

 (屋嘉部長将)