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沖縄SV、粘って同点も逆転は届かず リーグ最下位が濃厚 サッカー・JFL  滋賀と2ー2【12日の試合】


沖縄SV、粘って同点も逆転は届かず リーグ最下位が濃厚 サッカー・JFL  滋賀と2ー2【12日の試合】 試合終了間際に同点弾を放つ沖縄SVのDF安藝正俊(右)=12日、沖縄市陸上競技場(古川峻撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは12日、沖縄市陸上競技場でレイラック滋賀と対戦し、2―2で引き分けた。通算成績は6勝15敗5分けで勝ち点は23。順位は最下位の15位のまま。リーグはHonda FCが10度目の優勝を確定させた。

 14位の東京武蔵野との勝ち点や得失点差を考慮すると、今季残り2試合で順位を浮上させることは厳しくなった。今季最下位のチームはJFL残留を懸けて12月に全国地域チャンピオンズリーグの上位チームと対戦する。

 試合は前半から沖縄SVが試合を優位に進めたが、後半8分に隙を突かれて先制点を奪われると、その3分後に追加点を奪われた。後半18分にFW山田雄太が1点返し、終了間際にはDF安藝正俊が同点にしたが、逆転はかなわなかった。

 次戦は19日午後1時から、同会場でヴィアティン三重と対戦する。

 試合終了間際、左側から短いパスを受けたDF安藝正俊は「左足だと外すイメージが湧いた」と、とっさに右足で低めのシュートを放った。同点弾を決めて喜んだのもつかの間、ホイッスルが鳴って試合終了。メンバーは頭を抱えて悔やんだ。「全員が最後まで勝つつもりだった」(安藝)。

 今季残り3試合となり、最下位脱出のために勝利が欠かせなかった。だが後半8分に失点すると、その3分後に追加点を奪われた。選手兼監督の髙原直泰は「ふとしたところで失点する。今季を通じて失点の仕方がよくない」と反省した。

 ただ、「最後まで諦めず同点で終われるようになっている」と髙原。試合はリーグ上位相手に球際で強く当たってセカンドボールを奪い、大半の時間で優位に立った。「きれいなサッカーをする以前にぶつかり合いで負けたら何もできない」と語る。

 リーグ前半戦の負け続けから一転、後半戦になってチームがまとまっている。安藝は「JFL(の強さ)を肌身で分かってきた。チームが成長している」と実感を込める。髙原は「入れ替え戦に照準を合わせる。結果的に今季最重要なゲームになる」と前を見据えた。

 (古川峻)


沖縄SV(23)
2―2 (0―0,2―2)
レイラック滋賀(40)

チーム死んでいない

 髙原直泰監督(沖縄SV)の話 後半2失点から諦めずに同点で終われたのは、チームが死んでないということだ。(最下位を脱し)ストレートでのリーグ残留は難しくなった。入れ替え戦も含めてまだ3試合あると思い、一つ一つのゲームを大事に戦いたい。