男子プロバスケットボールの東アジアスーパーリーグ(EASL)は15日、日本と台湾で行われた。グループステージBの琉球ゴールデンキングスは沖縄市の沖縄アリーナでメラルコボルツ(フィリピン)と対戦し、89―61で圧倒した。キングスの成績は2勝1敗となった。第1クオーター(Q)は連係ミスや3点弾が決まらずに終始追いかける展開となったが、第2Qで強度の高い守備で相手攻撃をしのぐと波に乗った。前半終了時点で48―34に引き離し、後半開始間もなく3連続3点弾を決めて勝負を決定的にした。その後も攻守で質の高いプレーを見せて力の差を示した。キングスのEASLの次戦は12月13日午後7時から、マカオでメラルコボルツと対戦する。A、Bグループそれぞれの上位2チームが3月の準決勝に進む。
第2クオーター開始まもなく、17―24からキングスが怒濤(どとう)の追い上げを始めた。その起点を作ったのはメラルコボルツが古巣のアレン・ダーラムだ。フリーの状態で一瞬息をのむような3点弾を決め、流れを引き寄せた。「(メラルコボルツでは)あまり3点弾を打ってなかったので逆手に取ろうと思った」。
ダーラムを中心に勝負を決定付けた節目がもう一つある。第2Q残り51秒のタイムアウト後、ダーラムがドライブで切り込んでは外にパスし、味方にフリーで3点弾を決めさせた。続く攻撃ではダーラムのパスを受けたジャック・クーリーがリング下からシュート。48―34で後半に折り返した。
キングスは後半も強度を緩めず連続3点弾で点差を広げた。カール・タマヨが母国のフィリピン相手にアリウープを決めるなど、チームが縦横無尽に躍動した。アシストは25でチーム一丸で勝利。ダーラムは「全員が勝利に貢献した。いいバスケットができていた」と納得した。
他チームの勝敗を考慮すると、グループリーグ突破のために負けは許されない。桶谷大HCは「僕たちにできるのは残り三つを勝つことだけだ」と気を引き締めた。
(古川峻)
【1次リーグ】
▽B組
キングス 2勝1敗
89―61(17―21,31―13,21―13,20―14)
メラルコ(フィリピン)1敗