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アスティーダ 鋭いサーブで流れつかむ 暫定首位浮上 岡山に逆転、3―2【9日の試合】


アスティーダ 鋭いサーブで流れつかむ 暫定首位浮上 岡山に逆転、3―2【9日の試合】
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは9日、岡山県の津山総合体育館で岡山リベッツと対戦し、3―2で勝利した。10勝3敗で勝ち点32とし、暫定首位に浮上した。

 第1マッチダブルスは吉村真晴・于子洋(ユウ・ジヤン)がハオ・シュアイ・田添響に2―1で競り勝った。第2マッチシングルスは于がヤン・アンに1―3で敗北し、第3マッチシングルスも有延大夢が丹羽孝希に2―3で惜敗した。第4マッチシングルスは徐晨皓(ジョ・シンコウ)がハオに3―1で快勝した。1ゲームで勝負を決めるビクトリーマッチは、徐がヤンを11―9で退け、勝負を決めた。

 次戦は23日午後5時から、沖縄市の沖縄アリーナでT.T彩たまと戦う。


 2敗して追い込まれた場面で食らいついたのが、第4マッチシングルスの徐晨皓(ジョ・シンコウ)だった。持ち前の鋭いサーブに181センチの長身から強烈なドライブを左右にたたきつけ、ハオ・シュアイを翻弄(ほんろう)。3―1で快勝して最終ビクトリーマッチに持ち込んだ。

 ビクトリーマッチで徐と対戦したのはヤン・アンだった。ともに元中国代表で、「一緒に練習したチームメートでありライバル」という。4―8と不利の展開でも「最後まで諦めなかった」とタイムアウト後から流れをつかみ逆転勝利。「チーム一丸となって応援してくれた」と喜んだ。

 第1マッチダブルスの勝利も鍵になった。今季のアスティーダはダブルスの勝率が悪く、さまざまなペアを試してきた。10月に新加入した于子洋(ユウ・ジヤン)がダブルスでデビューし、吉村真晴と相性の良さを見せて勝利を飾った。

 混合団体ワールドカップのためエースの張本智和が不在にもかかわらず、ベストメンバーの岡山を退けた。「チーム一丸となって次も勝てるように頑張る」と徐。23日のホーム戦に向けて勢い付いた。

 (古川峻)