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首里Cが高校団体で優勝 泉水が気合の2本奪取 おきでん旗争奪なぎなた


首里Cが高校団体で優勝 泉水が気合の2本奪取 おきでん旗争奪なぎなた 高校団体試合で優勝を果たした(左から)泉水ほのか、仲間木里、栄野川美羽
この記事を書いた人 Avatar photo 砂川 博範

 なぎなたの第23回おきでん旗争奪・第42回県大会は10日、那覇市の県立武道館で行われ、高校団体試合は首里C(泉水ほのか、仲間木里、栄野川美羽)が決勝で知念Aを破り、優勝を果たした。中学団体試合は与那原A(大木ひかり、妻夫木遥、宮城加奈史)が栄冠を勝ち取った。高校個人試合は首里の栄野川、中学個人試合は与那原の宮城が制した。中学男子個人試合はダイクス・スチュワート・ライアン(西原東)、高校男子個人試合は瀬長拓夢(知念)がそれぞれ頂点に立った。中学演技は宮城・大木(与那原)、高校演技は泉水・栄野川(首里)が制した。

 高校団体試合は決勝で先鋒(せんぽう)の泉水ほのかが2本、大将の栄野川美羽が1本を取って首里が優勝を決めた。いずれも面で、積極性が発揮される展開となった。

 泉水は現在3年で、夏までチームを率いた元主将だが「まだ引退したくなかった」と今大会の出場を買って出た。ずっと大将を任されてきたが、前々から先鋒をやってみたかったという。不慣れな順番だったこともあり1回戦と準々決勝は冷静さを欠いたが、徐々に先鋒としての戦い方に慣れていった。

 決勝では「自分が勝って勢いづける」と気合を入れた。相手が気を抜きがちな、仕切り直し直後を狙う技ありの面を奪った。終盤はしっかりと間合いを取った上で面を打ち込み、2本勝ちを得た。

 続く2年の中堅、仲間木里が引き分けるも、2年の栄野川が「大将はどんな時でも1本を取らないといけない」と頼もしさを見せた。武器であるスネへの執着を捨てることで、視野を広く保ちながら試合を運び、狙っていたという面で優勝を引き寄せた。

 泉水は高校最後の大会で有終の美を飾った。「後輩たちには自分の力をいつでも出せるような選手になってほしい」とエールを送ることも忘れなかった。

 (砂川博範)