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高校ハンド 浦添(女子)、興南(男子)が頂点 九州県予選


高校ハンド 浦添(女子)、興南(男子)が頂点 九州県予選 浦添―那覇西 後半、ディフェンスをかわし、シュートを放つ浦添の野底桃伽=17日、県総合運動公園体育館(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 ハンドボールの第52回九州高校選抜大会県予選は17日、県総合運動公園体育館で男女決勝が行われた。男子は興南が42―28で浦添商を破り、7年連続33度目の頂点に立った。女子は浦添が28―25で那覇西に競り勝って6年ぶり10度目の優勝を果たした。優勝、準優勝した4校は全国選抜大会出場を懸けて、来年2月に長崎県で行われる九州大会に推薦される。

浦添、堅守から速い攻め

 主将の又吉叶やエース・野底桃伽ら4人を中心とした守りで切れ込んでくる相手をシャットアウトし、こぼれ球はすぐさまつないで速攻で得点する。女子浦添は堅い守備からスピーディーな攻撃を展開して接戦を制した。

 序盤はシーソーゲームとなったが、パスカットから速攻につなげて得点。チーム最多得点の金城彩佳らが点を稼ぎ、浦添は徐々に流れをつかんだ。前半終盤には比嘉柑奈のパスを野底が空中で受けてそのままシュート。「練習通りだ」と鮮やかなスカイプレーでネットを揺らした。しかし小さなミスから逆速攻などを許し、失点が続く。最大6点差あったリードは詰められ、15―12で前半を折り返した。

 ハーフタイムで又吉が「まずは守りだよ。守って走って速攻」と声をかけ、「自分たちのハンドボール」を再確認。流れを渡しそうになるも、守備を固め直し連続で4得点。その後はリードしつつも競り合う展開だったが、同点弾は決して許さず逃げ切った。

 喜舍場淳一監督は「ミスもあったが、それを上回るほど普段の練習の成果をプレーで出せた」とチームをねぎらう。

 又吉は「普段の練習からチーム内でミスに厳しくし、上を目指す」と九州大会制覇に向けて意気込んだ。

(名波一樹)

GK喜名、守護神の存在感 興南

興南―浦添商業 後半、シュートを左腕ではじく興南GKの喜名志成
(ジャン松元撮影)

 男子興南は危なげなく点を重ね、42―28で圧勝した。GKの喜名志成は持ち前の反射神経と駆け引きで高いセーブ力をみせ、守護神の存在感を示した。

 178センチの喜名は「アウト割りを誘った」と味方ディフェンスと連係、何度も好セーブした。さらには、相手の5回の7メートルスローを4回防ぐ。1本目は決められたが、「2本目を止めた時から乗ってきた」と勢いづいた様子だった。

 攻撃では主将・比嘉泉稀がチーム最多の8得点。比嘉がマンツーマンをかけられ、チームのリズムが狂う場面もあった。それでも「焦らず落ち着いていこう」と司令塔としての役割も果たした。

 喜名は「九州、全国への通過点だ。高いセーブ率をキープして優勝したい」とさらなる高みを目指す。

 (名波一樹)


【男子】
▽決勝
興南
 42―28(21―12,21―16)
浦添商

【女子】
▽決勝
浦添
 28―25(15―12,13―13)
那覇西