プロ野球長期トライアウトのジャパンウインターリーグ(JWL)を運営するジャパンリーグは21日、浦添市前田のJICA沖縄で、開発途上国若手野球選手発掘プロジェクトで日系アルゼンチン人のペドロ・アンマ(19)を沖縄に招へいしたと発表した。JICA沖縄と協力し、海外協力隊員から野球指導を受けた5カ国10人の選手から選出された。
JWLは11月23日から12月24日まで県内で行われ、国内外の101人の一般選手が参加している。日本野球機構(NPB)や米大リーグ機構(MLB)など、約30球団のスカウトが訪れる。
ペドロは後期日程の12月11日から参加し、NPB入りなどを目指しプレーでアピールする。「日本や他の外国の人と関われたことが成長につながった。日本でプロ野球選手になって活躍し、アルゼンチンの代表選手にも選ばれたい」と意気込んだ。
ジャパンリーグ代表の鷲崎一誠氏は「高い身体能力、守備力など、日本のスカウト陣にアピールできるポテンシャルを持っている」と選出の理由を述べた。JICA沖縄所長の倉科和子氏は「ペドロ選手の経験が、多くの方に伝えられることを期待したい」と語った。
(名波一樹)