長いリーチを生かしたアウトボクシングで打ち負かした。全日本社会人選手権大会決勝。與座ディシャーンジュニア(豊見城高―平成国際大出、旅行総研西日本)が初出場で優勝を飾った。2回、ボディーブローで相手の体力をじりじりと奪うと、最後は的確なフックやストレートでRSC勝ちを収めた。
1回は相手が得意とする接近戦となり「危ない場面があった」。大舞台で体が硬くなっていたという。インターバルでセコンドから「スパーリングのつもりで」と助言を受け、持ち前の足をもっと使おうと心掛けた。
2回は自分の間合いを保ち「打たせずに打つ」ことを徹底、相手に的を絞らせなかった。相手の打ち終わりを狙ってカウンターを的確に打ち込むと、相手がへばったところを見逃さず、そのまま畳みかけて試合を決めた。
「不安もあったが、結果を残せてうれしい」と手応えを感じている。今回の優勝で来年の全日本選手権の出場権も得た。今年、大学を卒業し社会人をやりながらのボクシング生活だが「そこでも優勝を目指す」と余念はない。
(砂川博範)