第102回全国高校サッカー選手権は28日、東京・国立競技場で開幕する。初出場の名護は初戦の2回戦で明桜(秋田)と対戦する。試合は31日午後2時10分から東京都の駒沢陸上競技場で行う。
名護は県予選で堅守を貫き、PK戦での強さを武器に全国切符をつかんだ。
全国では前半を無失点で乗り切ることができるかが鍵となりそうだ。相手チームが得点を狙いに前線へと前のめりになった時にカウンターを仕掛け、得点チャンスを広げたい。
12月中旬、チームは対人プレーの強度を上げる練習に力を注いだ。GKをつけての選手3対3の練習メニューで攻守の切り替え、いつでもシュートを狙う意識、守備で抜かれずに抑え込む要素などが詰まった、実戦に近いメニューをこなした。守備の約束事を念入りに確認しつつ、抜け目のない守備を目指す。
大会前の大阪遠征では、県外強豪校を相手に大差で敗れた。GKで主将の松瀬真之介(3年)は「正確なパス、ボールを動かすスピードが全然違った。サイド展開への早めの対応が必要。声掛けが大事になる」と実感を込める。
DF當山與樹(3年)は「1対1の技術も速さもある。失点で受け身になった所や雰囲気が悪くなった部分は修正が必要」と身構える。MF宮平悠真(3年)は「プレースピードや強度が全然違う。このスピード感でやるのか」と衝撃を受けた。「右サイドで足の速い比嘉秀彩がDFの裏を狙う。攻守の切り替えを速くしたい」と自らも得点に絡むつもりだ。
比嘉洋介監督は明桜に対し、「パスの組み立てができて縦に速く、力強さもある。攻撃をはじきかえせるかが大事になる」と守備重視で得点機を伺う。
(大城三太)