バレーボールの全日本高校選手権第3日は6日、東京体育館で男女3回戦が行われ、男子西原は浜松修学舎(静岡)に1―2で惜敗した。勝敗が決まる第3セット、西原は最大5点差をつけられたが、終盤に追い上げて逆転し、先にセットポイントを握った。相手も引かず一進一退の攻防が続く中、最後は堅守を発揮した浜松修学舎に軍配が上がった。
意地と意地がぶつかり合う激戦だった。浜松修学舎(静岡)との3回戦。男子西原は第1セットを奪うも、その後は相手の高いブロックやコンビバレーなど攻守両面で苦しめられた。全員で目指した8強という目標には、あと一歩のところで届かなかった。
第2セットは田崎憲斗(3年)と大松悠樹(2年)の両エースのスパイクが止められた。強打が持ち味の2人だが、コースを読まれたりブロックの間をきつく締められたりして、思い切り打たせてもらえなかった。大松は「自分が決めないといけない場面で決められなかった」。逆に相手はクイックからリズムをつくり、立て続けに得点した。
最終の第3セット、大松がエースの本領を発揮する。伊江周二監督から「落ち着け」と声を掛けられたことで「自分のバレーを貫く」と迷いを捨てた。最大5点差を追いかける中、大松のストレートやクロスが次々と決まり、相手のミスもあって西原が一挙7得点。21―20と逆転に成功した。
どちらも譲らない攻防が続く中、最後はこの日何度も苦しめられた相手のブロックに、田崎のスパイクが阻まれ勝負が決した。
目前まで迫った8強。大松は「自分の気持ちが弱かった」と悔やんだ。再び全国の舞台に帰ってくることを誓い、持っている力の全てをぶつけたオレンジコートを後にした。
(砂川博範)
▽男子3回戦
浜松修学舎(静岡)
2―1(23―25,25―16,27―25)
西 原(沖縄)