バスケットボールの第42回小橋川寛杯争奪高校選手権大会最終日は14日、県総合運動公園体育館で決勝リーグ最終戦が行われた。男子は美来工科が77―62で小禄を下し、3戦全勝で2年連続8度目の優勝をつかんだ。女子は石川が81―66で西原を退けて3戦全勝の初優勝を飾った。男女上位4チームは第54回全九州春季選手権大会(3月・佐賀)の出場権を得た。
男子の美来工科は主将の玉城宏逢(こうあ)が攻守でチームを引っ張った。エースの岸本恵多郎は全国選手権で手首を負傷し欠場したが、その役割を補うように屋良誠志郎が内外で躍動し得点源となった。「守備の走力がもっと必要」と歩みをやめない。
前半を終えて22点差と引き離したが、後半は個人技を織り交ぜながら堂々と渡り合った小禄に押される場面も多かった。第4Q、スタメンを入れ替えた場面から猛追を受け、一時は14点差まで縮められた。宇地原尚彦監督は「小禄は強いので、交代しにくいとは思っていた。スタメンと(ベンチメンバーの)セカンドの差があることが課題」と総合力強化を目指す。
玉城主将は「セカンドの選手は1年生が多く、試合慣れしていない。みんな実力はあるので、ミスを怖がらずにプレーできたら力を出し切れるはず」と全国を見据え、チームの底上げを誓った。
(大城三太)
【男子】決勝リーグ
美来工科
77―62(28―16,21―11,22―14,6―21)
小禄
沖縄水産
77―58(19―15,20―16,23―12,15―15)
コザ
▽最終順位 (1)美来工科3勝(2)沖縄水産1勝2敗(3)コザ1勝2敗(4)小禄1勝2敗(2~4位は得失点差による)