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都道府県対抗男子駅伝 沖縄46位、長野V3


都道府県対抗男子駅伝 沖縄46位、長野V3 全国都道府県対抗駅伝で46位だった男子メンバー=21日、広島県(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 第29回全国都道府県対抗男子駅伝は21日、広島市平和記念公園前発着の7区間、48キロで行われ、長野が大会新の2時間17分0秒で、新型コロナウイルスの影響で中止となった2年を挟み3大会連続優勝を果たした。通算で最多の優勝回数を10に伸ばした。沖縄代表(湧川辰哉、周〓文、山城弘弐、具志堅源竜郎、島袋翔、長田千寿、嘉数純平)は2時間27分21秒で46位だった。

 4位で出た4区の永原颯磨が区間1位の走りで先頭に浮上し、5区の山口竣平(ともに佐久長聖高)も区間賞の好走。7区の鈴木芽吹(駒大)は区間記録を塗り替えてリードを広げた。

 埼玉はアンカーの荻久保寛也(ひらまつ病院)が5位から浮上して2分11秒遅れの2位に入り、千葉が3位に続いた。

山城、3区24位の力走 向かい風苦しみ後半失速

第3中継所で沖縄の3区・山城弘弐(右奥)から4区・具志堅源竜郎にたすきをつなぐ=21日、広島県廿日市市

 実業団選手や箱根駅伝に出場する猛者が集う3区で、主将の山城弘弐(専修大4年)が意地を見せた。理想としていた25分を切る好タイムで区間24位となり、「まさかこの順位でゴールできるとは思わなかった」と驚いた。

 約1カ月間、自分で考えた練習メニューを1人沖縄で黙々とこなしてきた。レースは試合前に練ったプラン通りの走りができた。中盤で「これは行ける」と気持ちが軽くなり、24分26秒でたすきをつないだ。

 だがレース全体では後半区間で本来の力を出し切ることができなかった。大学などで力を付けるメンバーがそろい、昨年以上のタイムが期待されたが、向かい風に苦しめられた。兼箇段賢監督は「良い流れを後半につなぐことができなかった」と悔やんだ。

 北山高の具志堅源竜郎や島袋翔、上山中の周〓文は来年も中高生区間に出場できる2年生だ。兼箇段監督は「ここで得た経験値を来年につなげたい」と再起を期した。

(古川峻)

▽成績 (1)長野2時間17分0秒=大会新(2)埼玉2時間19分11秒(3)千葉2時間19分32秒(46)沖縄2時間27分21秒

【区間記録】

▽1区=7キロ(1)川原琉人(長崎)19分31秒=区間新(44)湧川辰哉21分39秒
▽2区=3キロ(1)田中悠大(和歌山)8分20秒(43)周〓文9分17秒
▽3区=8・5キロ(1)葛西潤(大阪)23分22秒=区間新(24)山城弘弐24分26秒
▽4区=5キロ(1)永原颯磨(長野)14分3秒(37)具志堅源竜郎15分22秒
▽5区=8・5キロ(1)山口竣平(長野)24分47秒(41)島袋翔27分11秒
▽6区=3キロ(1)吉田星(北海道)8分40秒(45)長田千寿9分35秒
▽7区=13キロ(1)鈴木芽吹(長野)36分52秒=区間新(45)嘉数純平39分51秒

※注:〓は左側に「山」の下に「己」、右側に「几」