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アスティーダ競り勝つ 彩たまに3―2 PO進出は確定 大矢、望みつなぐ金星 Tリーグ


アスティーダ競り勝つ 彩たまに3―2 PO進出は確定 大矢、望みつなぐ金星 Tリーグ 琉球―彩たま 第4マッチシングルス 得点を挙げ喜ぶ琉球アスティーダの大矢英俊=3日、埼玉県(球団提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは3日、埼玉県の和光市民文化センターサンアゼリアでT.T彩たまと戦い、3―2で競り勝った。13勝4敗とし、勝ち点41で順位は2位のまま。すでにプレーオフ進出の条件である2位以上を確定させている。

 第1マッチダブルスは吉村真晴・濵田一輝が0―2で小林広夢・曽根翔に敗れた。第2マッチシングルスはエースの張本智和が3―0で英田理志を圧倒したが、第3マッチシングルスで吉村が宇田幸矢に0―3で敗れた。第4マッチシングルスは大矢英俊が小林に3―2で競り勝った。1ゲームで勝負を決するビクトリーマッチは張本が宇田に11―9で勝利した。次戦は10日、那覇市民体育館で静岡ジェードと対戦する。


 2敗して後がない第4マッチシングルス。およそ2年半ぶりに35歳のベテラン大矢英俊がTリーグの舞台に立った。相手は1月の全日本選手権ダブルス覇者で日大3年の小林広夢。この日もダブルスを完勝して勢いがあった。初のアスティーダでの試合に「ここで勝てば大貢献できる」と強い気持ちで臨んだ。

 第1ゲームは落としたが、張一博監督から「大矢らしいプレーをすれば大丈夫」と言われ、吹っきれた。前・中陣の位置から下がらず、高い打点の独特なフォームで攻め続け、リズムをつかんだ。得点ごとに大喜びし、この流れのまま2ゲーム連取した。

 第4ゲームは取られるが、「種はまいていた」と焦りはなかった。第4ゲーム中盤、これまで相手バック側に返球していたチキータを、フォア側へ打ち返すことに成功。最後の第5ゲームもこのチキータを中心に攻め崩した。

 最後はエースの張本智和が「(大矢に)勇気づけられた」とビクトリーマッチを制し、チームはレギュラーシーズン1位へ望みをつないだ。大矢は「万全な状態でベストを尽くすだけ。お客さんが喜ぶ試合をしたい」とさらなる貢献を誓った。

 (古川峻)