3区の狩俣里衣（左）に、トップでたすきを渡す那覇西の大城ここの＝4日、糸満市西崎町（小川昌宏撮影）
古川 峻 駅伝の第31回県高校新人競走大会が4日、糸満市西崎町ハーフマラソンコース（男女ともに5区間21.0975キロ）で行われた。男子は北山（具志堅源竜郎、原口瞭、砂川和輝、根間一瑠、島袋翔）が1時間6分20秒で4連覇し、6度目の頂点に立った。1区から2位につけ、5区で島袋がトップに躍り出た。女子は那覇西（玉城祐希、大城ここの、狩俣里衣、島尻美月、金城里桜）が1時間19分49秒で優勝した。新型コロナウイルスの影響で中止となった一昨年を含め、那覇西は3年ぶり3度目の優勝となった。
那覇西は「打倒北山」を掲げ、持ちタイムが速い1～3区で先行し、そのまま逃げ切る作戦だった。最終5区の金城里桜（1年）は北山と3分42秒差の1位でたすきを受け、「先輩たちがつないでくれた。絶対勝つ」と出走した。後方を振り返らず、ひたむきに走ってゴール。「安心した」と頬を緩ませた。
1区の玉城祐希主将（2年）は北山に1位を譲ったものの、「後ろが見える距離で渡せた」と粘走した。2区の大城ここの（2年）は「最初から突っ込む」と約2キロ地点で北山の選手をまくる。ここから那覇西がトップを独走した。
昨年11月の九州大会以降、3年生が抜けてメンバーは5人になった。1人も欠けられないだけに、集団練習や日頃の声掛けでメンバー間の絆が強まったという。玉城主将は「北山に個で負けてもチームで勝てる」と胸を張った。
大城は自ら課題である長距離の弱さに向き合い、今大会で自己ベストを出した。次は強豪ひしめく九州勢との戦いだ。玉城主将は「厳しい戦いになるが、一人一人がベストの走りをする。少しでも順位を上げたい」と力を出し切るつもりだ。
（古川峻）
【女子区間記録】
▽1区（6キロ） （1）親川杏花（北山）20分26秒（2）玉城祐希（那覇西）21分25秒（3）當山くらら（宜野湾）22分35秒
▽2区（4・0975キロ） （1）大城ここの（那覇西）14分55秒（2）城間瑠華（石川）15分50秒（3）仲間花梨（北中城）16分5秒
▽3区（3キロ） （1）狩俣里衣（那覇西）11分9秒（2）泰川明（那覇）11分41秒（3）新垣莉生（北中城）11分43秒
▽4区（3キロ） （1）宮城美優（北中城）11分50秒（2）島尻美月（那覇西）12分1秒（3）安仁屋菜央（石川）12分16秒
▽5区（5キロ） （1）江洲桃（北山）17分43秒（2）小底実夢（石川）19分5秒（3）金城里桜（那覇西）20分19秒
▽女子
（1）那覇西 1時間19分49秒
（2）北山 1時間20分55秒
（3）石川 1時間21分42秒
（4）北中城 1時間24分37秒
（5）宜野湾 1時間25分33秒
（6）名護 1時間29分34秒
（7）知念 1時間30分2秒
（8）那覇 1時間30分21秒
（9）宮古 1時間30分42秒
（10）糸満 1時間31分40秒
（11）向陽・浦添・沖縄尚学 1時間36分49秒
（12）読谷 1時間39分28秒
