サッカーJ3のFC琉球OKINAWAを運営する琉球フットボールクラブは19日、eスポーツ事業などを手掛けるカヤック(神奈川県鎌倉市)とトップパートナー契約を締結したと発表した。「面白パートナーシップ」と題して資本業務提携する。3月にカヤックが琉球フットボールの株を39・19%取得し、筆頭株主になる予定。
経営・フロント陣の補強として、琉球フットボールクラブの取締役にカヤックの柳澤大輔代表と宮瀬忍ちいき資本主義事業部プロデューサーが、執行役員に綿引啓太ゲーム事業部プロデューサーがそれぞれ就く。
カヤックは柳澤代表ら3人の創業者が大学時代に石垣島で立ち上げを決意し、1998年に設立された。通称「面白法人カヤック」として、eスポーツなどエンターテインメント性を追求したさまざまな事業を展開し、関連事業として石垣島でコワーキングスペースなども運営する。年内に沖縄本社を設立する予定。
「世界で一番うむさん(面白)なクラブにする」と、FC琉球のユニホームに選手の投票で決まった「ドン!!」などのオノマトペをプリントするほか、ホームゲームで毎回テーマの異なるイベントを開く予定。3月5日と9日にはサポーターとアイデアを出し合う「みんなのFC琉球会議」を開く。申し込み方法はFC琉球のホームページから確認できる。
琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長は「認知度や集客力を増やしたい。末永く関係を続けていきたい」と締結を喜んだ。カヤックの柳澤代表は「スポーツは究極のエンターテインメントだ。地域との連動はこれまでわれわれがやってきたこと。ぜひ一緒にやっていきたい」と力を込めた。
(古川峻)