24日、京都府の西宇治体育館で行われた重量挙げの第44回全日本ジュニア選手権大会で女子59キロ級の比嘉成(本部高)がスナッチ91キロ、ジャーク105キロ、トータル196キロを挙げて優勝した。大学生も出場する大会で、スナッチとトータルは大会新記録となった。9月にスペインで開催予定の世界ジュニア選手権大会の選考大会でもあり、比嘉は選考基準記録のトータル188キロを超え、出場に大きく近づいた。
大学生も参加する大会で比嘉成(本部高3年)がスナッチ、トータルで大会新を出し、2位にトータル18キロの差をつけて優勝した。「本調子ではなかったが、いい試技ができた」と満足そうだった。1月の九州選抜大会では55キロ級でジュニア日本記録、高校記録を樹立した。主戦場の59キロ級より1階級下のため、減量のせいで調子が戻っていなかった。練習でも重い重量を持てずに今大会に挑んだ。
スナッチ1回目は記録を残すために89キロを軽々挙げた。2回目の91キロは挙げはしたが、バランスを崩して失敗。世界大会の選考基準記録をより超えるために91キロを再度選択し、成功させた。ジャークは余裕を持って試技を全て成功させ、105キロを記録した。
スナッチ95キロ、ジャーク109キロ、トータル204キロの日本高校記録を持つ比嘉からすると物足りなさも感じるが、「最近の調子からすると良かった」とほっとした様子だった。
今大会が高校最後の公式戦。3年間、国内ではほぼ敵なしで、日本高校記録を何度も塗り替えた。コロナ禍で国際大会に出場できない状況もあったが、昨年11月には世界ジュニア選手権に出場し、3位に入った。
4月からは名桜大学に進学し、沖縄からロス五輪出場を目指す。「オリンピックに近づくことができる試合ができた、いい3年間だった。世界で通用するように大学でも頑張る」と、新たなステージでのさらなる飛躍を誓った。
(屋嘉部長将)